骨粗しょう症なんてずーと先の話さ!そんなことはありません!骨は生きています。
骨粗しょう症にならないためには、高齢社会を生き抜くには若いときからのカルシウムの摂取が大切です。骨粗鬆症は若いときからのカルシウムの摂取でかなり予防できます。

骨粗しょう症とは何でしょう?

骨粗しょう症とは

上の図は正常な背骨の標本です。左側は骨皮質も分厚く骨髄も緻密になっています。

右側は、こつ皮質も薄く、骨髄もまばらです。このような状態になってしまうのが骨粗鬆症です。

なぜ骨粗しょう症になってしまうのでしょう?

骨粗しょう症

とても硬いイメージのある骨ですが、実は古い骨を壊して新しい骨を作る事を絶えず繰り返しています。
左の図のように水槽にお水をためていることで例えると、水槽に入れている水が新生骨で、底から抜けていることが古い骨を壊していることになります。たまっている水の量が骨の量(硬さと思ってもらって良いとおもいます。)です。 この入れる水と抜けていく水が同量なら水は減少しません。つまり若いときはこのバランスがとれているのです。

しかし、女性は更年期をすぎ女性ホルモンの量が減少すると新生骨の量が減少し、水槽の水の量は次第に減少してゆきます。これが骨粗鬆症となってゆくのです。だから若いときにカルシウムをいっぱい摂取して水槽の水(骨を強くする)をいっぱいにしておくことが大切なのです。

骨粗しょう症になってしまったら?

骨粗しょう症

町で老人車(シルバーカーともよばれる乳母車のようなもの)を押して歩いているおばあさんを見かけませんか?

あれは骨粗鬆症になり骨が弱くなり背中が曲がってしまっているのです。曲がっているだけでなく腰痛や肩こりに悩まされたりします。上の絵は骨粗鬆症になっていく姿を経時的に示した物です。

骨粗しょう症

骨粗鬆症になると簡単に骨折するようになります。3大骨折は股関節の骨折、手首の骨折、背骨の圧迫骨折です。

股関節の骨折は寝たきり老人の原因のひとつです。多くの場合この骨折は高齢者であっても入院の上手術の適応となります。

若いときからカルシウムをたくさん食べておこう!!

骨粗しょう症

カルシウムの1日の必要量は600mg-800mgといわれています。

牛乳に換算すると3-4本になりますが、牛乳だけでなくチーズやアイスクリーム、ヨーグルト、など乳製品や魚類、海草類などバランスよく食べて若いときからカルシウムを貯金しましょう。

若いときの無理なダイエットで骨を弱らして、高齢になってから骨折をして手術したり、寝たきりの生活を強いられてしまうのはどうでしょうか。